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	<title>CASHI &#187; Interview</title>
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	<description>contemporary art gallery</description>
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  <title>CASHI</title>
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		<item>
		<title>Artist Interview &#8211; 三木サチコ 「震度1の微震」 </title>
		<link>http://cashi.jp/lang/ja/archives/850.html</link>
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		<pubDate>Wed, 05 Nov 2008 05:51:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shima</dc:creator>
				<category><![CDATA[Archives]]></category>
		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[Sachiko MIKI]]></category>

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		<description><![CDATA[(*Sorry, This article is described in Japanese.) 三木サチコ Sachiko Miki 1974年 群馬生まれ 神奈川在住 東京造形大学の現在の大学院にあたる研究生制度(彫 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_00.jpg" alt="intvmiki_00.jpg" width="400" height="280" /><br />
<em>(*Sorry, This article is described in Japanese.)</em></p>
<p><strong>三木サチコ  Sachiko Miki</strong><br />
1974年 群馬生まれ<br />
神奈川在住<br />
東京造形大学の現在の大学院にあたる研究生制度(彫刻領域)を修了後、東京を中心に精力的に活動。近年は自身の涙をテーマとして制作を続ける。泣くという感情はネガティブな流れに向かいがちだが、悲しいときも嬉しい時も流れる&#8221;涙&#8221;に支えられる人、そして涙という水分を糧に伸びる植物が描かれる三木の作品からは、女性らしさや生へのエネルギーを感じとれる。今回が二度目の個展となる。</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;個展は2回目とお聞きしました。いかがですか？以前の個展から今回の展示までの移り変わりなどはありますか？</strong><br />
個展は実質2年近くぶりになります。初めての個展の時はもうテーマは涙になっていて、コンセプトは今ともうほとんど同じものに固まった頃でした。「Rainbow」(画像1)等を出品したんですけど、でもまだ素材と格闘があったというか…やりたいものもみつかって、やってみたけれどまだ少しイメージと違うというのがやっぱりあって…なので、少し悔しさの残る個展でした。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_01.jpg" alt="intvmiki_01.jpg" /><br />
(画像1)「Rainbow」2007 FRP アクリル H900xW400xD200mm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;確かに、ポートフォリオを拝見する限りではテーマが涙に固まった後も、少し試行錯誤なさった感じが伺えます。本当に現在の形や色味に落ち着いたのは、最近ですよね。</strong><br />
そうですね。ここ1年くらいで。そのあと何回かグループ展などを重ねてきまして…<br />
<strong>&#8212;&#8211;完璧に固まってからは初の個展になるわけですね。光栄です</strong><br />
いえ、こちらこそ<br />
<strong>&#8212;&#8211;どうですか？今回の展示の出来としては。私としては見せたかった三木さんの魅力も引き出せ、とても満足のいく展示にできて嬉しい限りなんですけど…</strong><br />
私もです。前の個展は、展示空間が平面的になってしまったのが反省点だったんです。作品のボリュームも全部同じようになってしまって…更に、展示で高低差を使うなども考えられなくて…なので今回はかなり空間を使った展示方法ができ、そして作品自体の幅も増えてとても満足のいく展示になりました。<br />
<strong>&#8212;&#8211;さて、ここで三木さんの作品の一貫したテーマである涙についてお話しを伺いたいと思います。</strong><br />
なぜ涙なのかっていうのはよく聞かれます。私自身とても泣き虫で、嬉しくても悲しくてもすぐ泣いてしまうんです。泣くということはネガティブにとらえられがちですが、私は自分の涙とずっと付き合ってきて、もっと前向きに、肯定的に捉えたいと思ったんです。<br />
<strong>&#8212;&#8211;先の話と重複しますが、涙というテーマに固まったのはここ2年ほどですよね。</strong><br />
そうですね。それより以前の作品では「作品は社会的な物と絡まないと成立しない」と思いこんでいたんです。それで、日常のニュースや時事ネタを作品にしようとしていました。でもそうやって外側から作ったものは自分としてもリアリティに欠け、観客にも伝わりにくいものでした。なのでもっと自分にとってリアリティを感じられるところからアプローチしたほうがいいのかなと思って。それって自分にとって何かなって思った時に、どう考えてもおかしいくらいに出るのが涙なので、そのあたりを考えてみようと思って。<br />
<strong>&#8212;&#8211;なるほど。失礼な言い方になっていたら大変申し訳ないのですが、そのお話を聞くと三木さんはすごく、すごく良い方向に脱皮されたと思います。昔の作品も技術的には完成されてるし、クオリティは高いと思いますが、私にとっては「三木さんの作品」ではないかな…と思ってしまいます。作品を社会問題にからめないといけないと思っていたところから、自分の内面にテーマを求める方向へ変わるのに戸惑いや不安はありませんでしたか？</strong><br />
舟越桂さん(※1)が、スフィンクスのシリーズについてお話しされていたことなんですけど、ドイツの小説ノヴァーリスの「青い花」(※2)で、スフィンクスに「世界を知ると言うことは？」と問われた少女が「自分自身を知ること」と答える話があるんです。その話を聞いて思い出したのですが、高校生の頃倫理の授業がすごく好きだったんです。学ぶ前は道徳のようなものかと思っていたら、古来より哲人達の考えてきた思想を教わるもので…その中でインドのウパニシャッド哲学というのがありました。広い宇宙の根本原理、梵であるブラフマンと、一個人の核、我であるアートマンは同じものである、という考え方だったと思います。突拍子もないようだけど当時理屈抜きに納得がいって…その話にとても感銘を受けたんです。何か、大事なことであると思いました。先の舟越さんの話は、そのこととよく似ている気がします。<br />
<strong>&#8212;&#8211;ああ、よくわかります。結局たどり着くところは同じなんですね。</strong><br />
そうなんです。私の作品は、アプローチの方法は以前とは正反対になったけど、到達しようとする場所は変わってないんだなって。涙が私にとって何であるのかという問いに答え続けることは、人間というものについて考えることに通じると思って。<br />
<strong>&#8212;&#8211;それでは個々の作品についてお話しを聞きたいと思います。まずは代表作と言える「flower drop」(画像2)から。私はあの作品、涙に花が咲き、そしてその涙に支えられてるというのがもう…色味も含め、すごくポジティブで一番象徴的だなって思うんですけど、いかがですか？</strong><br />
本当にその通りで、あのオレンジから赤にかけての色味もそうですし、花もそういう意味で使いました。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_02.jpg" alt="intvmiki_02.jpg" /><br />
(画像2)「flower drop」2008 FRP アクリル H1400xW400xD400mm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;ポジティブって言い方が私の中ではちょっとまだ違うかな、と思ってしまうんですけど…涙に支えられてるってすごくいいなって思います。ロマンティック…といえばいいのかな…</strong><br />
今、私は涙に支えられてるっていうのがすごくしっくりきました。<br />
<strong>&#8212;&#8211;あ、本当ですか。嬉しいです。泣くという行為には支えられますよね。これ、女性だからなんでしょうか？</strong><br />
そうかもしれないですね<br />
<strong>&#8212;&#8211;男性のほうが女々しいというか…女はわりと泣くとすっきりしちゃったり。とにかく三木さんの作品の、感情に支えられてるって部分がすごい共感できるんです。「silent shout」は涙に乗ってるんですよね？</strong><br />
そうです。実は「silent shout」(画像3)には兄弟というか前の子がいて…この「small chili」(画像4)なんですけど、なんかあのあのときやり残したことを、もうちょっとやってみたいなって思って。涙に乗ってるというこの形は私の作品の中でかなり基本形の形ですけど、今回の「silent shout」では色などもカラフルにしました。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_03.jpg" alt="intvmiki_03.jpg" /><br />
(画像3)「silent shout」2008 FRP アクリル 1170xW220xD280mm</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_04.jpg" alt="intvmiki_04.jpg" /><br />
(画像4)「small chili」2007 FRP アクリル H700xW300xD300mm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;この基本形の形はすごいかわいいんですよね。私も「silent shout」はすごく気に入っています。ただ、そういうのを考えると「雲海」(画像5)がまだ少しわからなくって…あれは雲の部分が涙なんですよね？</strong><br />
そうですね。あれ、水の中に浮いてるみたいな感じで…涙に浮かんでるんです。<br />
<strong>&#8212;&#8211;なるほど！涙のプール！水面なんですね。じゃあやっぱり涙に支えられてるんですね。今、すごくすっきりしました。「新月」(画像6)は泣いてないですね？</strong><br />
「新月」は表情としては泣いてないんですけど、頭の中を涙が通ってその水分で頭のうえから芽が出てるんです。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_05.jpg" alt="intvmiki_05.jpg" /><br />
(画像5)「雲海」2008 FRP アクリル H280xW1460xD120mm</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvmiki/intvmiki_06.jpg" alt="intvmiki_06.jpg" /><br />
(画像6)「新月」2008 FRP アクリル H1070xW360xD360mm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;全体的に三木さんの作品は体型とか大きさ、形とかが子供ですよね。さっきお客様が「&#8221;よしよし&#8221;ってしたくなる」って仰ってたんですけど、もっともで。存在がなんというか…子供なんですよね。&#8221;この子&#8221;って言いたくなる感じなんです。</strong><br />
そうですね。子供くらいの大きさとかは意識してます。自己投影しやすい大きさというか…結局自画像のようなものだと思うので。ただ、子供と言えば、キャラクターっぽいともよく言われます。まんがっぽいとか…でも、そういうつもりはぜんぜんなくて。実は私、中学を卒業する頃までは家に漫画は一冊もなくって、テレビもあまり見れない環境でした。漫画は友達の家に行って隠れてこっそり読む物だったんですよ。なので今は寧ろ、もっとたくさん見て影響を受けてみたいです(笑)なので漫画っぽいとかキャラクターっぽいって言われるのはちょっと不思議な感じです。<br />
<strong>&#8212;&#8211;漫画っぽいですか…私は全然そうは思わないんですけど…たしかに、キャラクターっぽい形といえるかもしれません。あとは目の描き方とかでしょうか？</strong><br />
元々人間の体の形ってすごく好きなんです。でも涙というテーマがあるので、どうしても目と頭がすごく重要になってきて…なので頭が大きくなってしまうんだと思います。感情を考えるところですし。でも、形自体は自分の中でも事務的にというか、無意識に形を作っている部分があって…ドローイングして出てきた形を拾っていって、立体にするんですけど、意味的な部分で重要な形と、形的な部分で重要な形があって、形のバランス上絶対これに対してはこれくらいのボリュームが欲しいなってバランスで決めていくところですよね。あとは涙の意味合い的な部分で決めていくところがあって。<br />
目の描き方は実は最初すごい悩んでいて、写真のリアルな目を埋め込むって言うか…描き込もうかとも思ったんです。目がすごい重要だっていうのは決まってたんですけど、それをどう表現するかって言うので悩んでて…でも写真は合いませんでした。<br />
<strong>&#8212;&#8211;写実的な目ですか…とても意外です。性別についてはどうですか？作品をみると、しっかり性別が決まっていますよね。</strong><br />
性別は自分としてはすごい重要で、はっきり分けたいんです。ドローイングの時にもうはっきり決まっているんです。コンセプトはないけど、この子はこっちっていうのが絶対決まってしまうんです。<br />
<strong>&#8212;&#8211;今後はペインティングなども挑戦してみたいとのことですが</strong><br />
そうですね。色々な方からそういうアドバイスをいただいて…ただ、自分としては大きなカンバスを目の前にするとすごく構えてしまうところがあるので、ゆっくり挑戦していけたらと思っています。まずは11月5日から深川いっぷく 調剤室ギャラリーというところで「とうふのかど」という個展を開催します。12月はギャラリーKINGYOで3人展「今日界線」に参加する予定です。<br />
<strong>&#8212;&#8211;その時はCASHIでも掲載させていただきます。今日はありがとうございました。来年は、是非ペインティングも織り交ぜた展示を企画させて下さい。今後も期待しています。</strong></p>
<p>聞き手・文章：松島英理香</p>
<p>※1　舟越桂（ふなこし かつら）。日本の彫刻家。岩手県盛岡市出身。父舟越保武も戦後日本を代表する著名な彫刻家の一人。その作品は多くの美術館に展示されているほか、国際的な現代美術展への出展も多い。また、書籍の装幀などに作品が使用されるなど、その作品は多くの人々の目に触れている。現在、母校である東京造形大学において教鞭をとる。(参考:Wikipedia)<br />
※2　ドイツ・ロマン主義の詩人・小説家・思想家・鉱山技師であるノヴァーリス作、中世のミンネザングを主人公にする小説。原題は『ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン』。未完。(参考:Wikipedia)</p>
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		<title>Artist Interview &#8211; 興梠優護・村上友重 「真夏の夜の夢」</title>
		<link>http://cashi.jp/lang/ja/archives/830.html</link>
		<comments>http://cashi.jp/lang/ja/archives/830.html#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 07 Aug 2008 05:47:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shima</dc:creator>
				<category><![CDATA[Archives]]></category>
		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[Tomoe MURAKAMI]]></category>
		<category><![CDATA[Yugo KOHROGI]]></category>

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		<description><![CDATA[(*Sorry, This article is described in Japanese.) 今夏CASHIで開催する企画展「真夏の夜の夢」。タイトルは有名なシェークスピアの戯曲と同じですが、今回は&#8221;真夏 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvsummer08/intvsummer08_00.jpg" alt="intvsummer08_00.jpg" width="400" height="280" /></p>
<p><em>(*Sorry, This article is described in Japanese.)</em></p>
<p>今夏CASHIで開催する企画展「真夏の夜の夢」。タイトルは有名なシェークスピアの戯曲と同じですが、今回は&#8221;真夏の白昼夢&#8221;をテーマとしました。<br />
茹だるような暑さの中、気怠い体を抱えて見た後から思い出すと夢だったのか現実だったのかわからなくなるような夏の記憶。その&#8221;白昼夢&#8221;を興梠、村上の作品群に共通して見られる「記憶、朦朧感、孤立感、真夏の色彩」等のキーワードで演出致します。<br />
今回は展覧会開催を期に作家お二人にお話をお伺いします。シェイクスピアの戯曲と内容、タイトルの意味は全く異なりますが、もう一つの「真夏の夜の夢」という戯曲の台本として、この展覧会のご観覧前、またはご観覧後でも是非ご拝読ください。</p>
<p><strong>興梠優護  Yugo Kohrogi</strong><br />
1982年 熊本生まれ<br />
2007年 東京藝術大学 美術学部絵画科油画専攻 卒業<br />
2008年 トーキョーワンダーシード入選<br />
2008年 トーキョーワンダーウォール入選<br />
現在東京藝術大学大学院美術研究科在学中</p>
<p><strong>村上友重  Tomoe Murakami</strong><br />
1980年 千葉生まれ<br />
2004年 早稲田大学第一文学部文芸専修 卒業<br />
2004年 第6回三木淳賞受賞<br />
2006年Vermont Studio Center にレジデンス参加<br />
現在東京芸術大学美術学部教育研究助手</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;それではまずインタビュー経験のある村上さんからお願いしたいんですが、写真をつかった作品を制作するきっかけ、それから今に至る経緯を教えてください。</strong><br />
村上（M）　わかりました(笑)。大学を卒業後、しばらく会社員をしながら撮っていたんですけど、その頃は仕事が休みの日にちょっと出て写真撮って…というようなことがほとんどで、それから会社を辞めて写真に向かう時間が少しずつ増えて、今は作品を作るということを少しは意識するようになりました。ただ、作品作品しているようなものだけじゃなくて、スナップは今も好きなので撮り続けています。現在は東京藝大の写真センターというところで働いていて、プリントなんかもそこでする事が多いですね。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvsummer08/intvsummer08_01.jpg" alt="intvsummer08_01.jpg" /><br />
(画像:1)「水の惑星 #004」2007 typeC-print H80xW100cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;大学は早稲田の文学部ですよね。ということは写真に関しての専門的な教育は受けてらっしゃらないんですか？</strong><br />
M　そうですね。特に写真の専門的な教育は受けてないですね。プリントの仕方は貸暗室のスタッフの人に軽く教えてもらったり…本当それぐらいです。そもそも、祖父が持っていたカメラを借りたのが最初でした。初めて撮影したときに背景がぼけて、ピントがあった所だけはカチッとしてる。当たり前のことなんですけどとても感動したのを覚えています。今もそうなんですが、元々カメラの工学的なところに惹かれて。たとえば4×5カメラ(※1)。すごく構造がシンプルでレンズ、フィルムが平行になって、レンズについたシャッターが開いて光があたった時間分だけフィルムに影響するってすごく原始的で美しい、面白いなと感じるんですね。そういうのもあって最近は4×5を使って作品を撮ったりしています。<br />
<strong>&#8212;&#8211;なるほど。それでは今回の出展作品に関して、簡単な説明をお願いします。</strong><br />
M　まず「水の惑星」(画像:1)なんですが、これはニコンサロンでの個展(※2)で出展した作品をいくつか再構成したものです。水が凝縮して空気がぼわっとなった場に出会ったときに撮影したものを集めたものですね。そして、その後制作した「闇と光とその言葉と」なんですけども、幼いころから星が大好きで、いつか星をモチーフに撮りたいって思っていました。<br />
<strong>&#8212;&#8211;「闇と光とその言葉と」(画像:2)シリーズは、何か星空を閉じ込めた「宝箱」ような感じがしますね。</strong><br />
M　そうですね。あの作品はすごく「モノ」的な要素を強くしたかったんです。写真はネガ等の物理的な理由から大きく出来なかったので小さくして、黒いフレームに入れてあります。黒い「モノ」として成り立たせたかったというか…そういうところも意識しました。<br />
<strong>&#8212;&#8211;モチーフが同じという点から、「闇と光とその言葉と」を見て、トーマス・ルフの「星」のシリーズを思い浮かべる方もいるかもしれません。私は個人的には制作意図も、わかりやすいところで大きさでもルフの作品とは対極だと思うのですが、そこについて意識されたことはありますか？</strong><br />
M　もちろんルフの存在も写真も知っていましたが、星の写真だけは勉強不足で、私がこの作品を作った後で知りました。確かに、被写体も同じ天体ですし、似ているのかもしれませんが、それはルフに失礼だと思います(笑)。ルフの目指したものと、私が撮ろうとしたものは全く違うと思いますから。<br />
そもそも私の制作の基本は、大抵「自分が興味があることに近づいていく」ということから始まっているので、今回も昔からの憧れの対象であった星に、近づきたい、触りたいというのが、そもそもの制作のきっかけでした。なので、そこまで深い意図や策略がこの写真にあるわけではありません。<br />
それよりむしろ、イメージそれ以上でもそれ以下でもない、フラットな状態のこの画像の中で、見た人本人が様々な想像を膨らませて、そのひと個人の読み解き方で楽しんで欲しいと思います。<br />
なので、ルフの作品のことを言われると正直戸惑ってしまいます。私はあそこまでコンセプチュアルには全然なっていなくて、もっと緩く見る側に余地を残していると思います。そういう点から、私の写真は彼とは全く違う作品ではないかと思っています。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvsummer08/intvsummer08_02.jpg" alt="intvsummer08_02.jpg" /><br />
(画像:2)「闇と光とその言葉と」2008 typeC-print H35.2xW26.7cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;興梠さんの作品ではモチーフにインターネットで公開されているポルノ画像を使われてるそうですが(画像:3)、その事に関して簡単に経緯等を教えていただければと思います。</strong><br />
興梠（K）　今現在、東京藝大の大学院では版画を専攻しています。版画を制作していると「複製」というキーワードが自分の中に生まれてくるんです。これとポルノ画像というモチーフ、やりたかった事がパズルの様にうまく合致したんです。もう少し詳しく言えばポルノ画像はどんどん複製され、増殖していくんですね。欲望が強ければ強いほどそのポルノは増殖していくスピードも加速していく。増殖すればするほど欲望の眼差しに照らされて形が変わっていくんです。それを描きたい。わかりにくいかもしれませんが、例えて言うなら&#8221;ろうそく&#8221;です。火が強ければ蝋は溶けて変形していく。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvsummer08/intvsummer08_03.jpg" alt="intvsummer08_03.jpg" /><br />
(画像:3)「l 06」2007 oil on canvas H65.2xW45.5cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;なるほど。ポルノ画像のモデルである女性を描いているけれど、本当は男性側の視点というか、見る側の欲望を描いているんですね。</strong><br />
K　そういうことですね。<br />
<strong>&#8212;&#8211;制作の背景というか、プロセスは少し版画っぽい部分があるんでしょうか。</strong><br />
K　自分は院の前は元々油絵を専攻してたんです。ただ油絵をやってってもあまり面白くないというか何をやりたいのかがいまいち定まらなかったんです。版画ってすぐにフラットな面を作れるので、そこに惹かれて学ぼうと思いました。元々雑誌が好きで、絵画と雑誌の間のようなものを作れればなという気持ちが、版画に興味を持たせたのかもしれません。版画って最後の出来上がりをはじめから頭の中にイメージして、レイヤーごとに分割させながら作品を作っていくんです。そのプロセスを消化していくうちに、油のほうもすごく描きやすくなりました。院に行く時は、専攻するのは油か版画かって選択肢があったんですけど油を選択しちゃうと版画は多分できない。版画専攻なら油にも自由に手を出せるだろうなと(笑)。どちらもやりたかった。逆に両立することによって何かが生まれるだろうという気持ちもありましたし。<br />
なので製作プロセスは基本的に版画を制作するように描いてます。コンセプト、そして明確な完成図を頭に浮かべる。作業に入ってから出来上がるまではコンセプトのことは殆ど考えず、目の前にあるヴィジュアルの美しさを追及していきます。もちろん完成イメージと作業中のイメージで若干ズレが出てきますがそれもすごく心地いいというか楽しいですね。<br />
<strong>&#8212;&#8211;雑誌ですか。少しデザイン的な要素みたいのもあるんでしょうか？私は興梠さんの作品を初めて見たとき一瞬イラストレーションのような平面的な感覚を感じたんですが、実は違いました。その作品の前に立っていると不安、情緒、男女性等の様々なふくらみ、ポップとは消して相容れないものを感じます。</strong><br />
K　グラフィックデザインとかも興味はあるんです。ただ、それは見ることが好きという点で。なので自分が描く絵はまったく違うと思っています。僕としてはすごく古典的に描いてるつもりなんです。すごくアカデミックに描いてる。<br />
<strong>&#8212;&#8211;モチーフは女性ばかりですよね。(画像:4をみて)私これすごく気に入っているんです。これ男性に見えたんですけど、女性なんですよね？</strong></p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvsummer08/intvsummer08_04.jpg" alt="intvsummer08_04.jpg" /><br />
(画像:4)「wry mouth」2005 oil on canvas H38.8xW45.5cm</p>
<p>M　あ、私どっちか分からなかった…<br />
K　これは女性ですね。特に女性だけ描くとかって決めてるわけじゃないんですけど…<br />
M　でも見る側の視点も描くっていうのは単純に考えれば主に男性の視点ですよね。もちろん例外もありますけど。<br />
K　自分としては女性を描く&#8221;だけ&#8221;じゃなくてこっち側、というか自己投影とまではいかないけど自分自身も入れて描きますね。あとこのシリーズを描き始めたころはさっきもいった通り「複製」をテーマとして描いてたんですけど、3年前に母が亡くなったんですよね。それ以降は色の部分に母性のようなものも入っていると思います。<br />
<strong>&#8212;&#8211;母性ですか？</strong><br />
K　意識的にじゃなくて、後から気付いたのがほとんどなんですが…色がやさしいというか包み込んでくれるような…それこそ赤ちゃんの頃に抱っこされたり、お乳を飲んでいた時感じていたような母親のイメージ、肌を感じるような色を多様しているなぁ…と。<br />
<strong>&#8212;&#8211;言われてみれば女性的というか、やわらかい色が多いですね。モチーフの女性に母性を求めていると…それは面白いですね。<br />
</strong><br />
<strong>&#8212;&#8211;今回の展覧会では興侶さんがペインティングを展示されてらっしゃいますが、村上さんは制作する上で絵画を意識されたことはありますか？</strong><br />
M　写真ってそこにあるものと出会わなければ始まらないというか。絵と違って被写体が存在してくれないとできないというメディアなんですよね。そういう意味では違うものなのかなと。なのでそれほど意識をしたということはないですね。写真と絵画はそれぞれ短所長所があると思うんですが、たとえば写真はさっきお話した「被写体が必要」というところです。それは不自由なことかもしれないんですが逆に私は楽しんでいます。…というか、誤解を恐れずに言えば、実は私、絵を描く人の感覚が分からないんですよ(笑)。<br />
K　え(笑)。<br />
M　すみません(笑)。だからこそ興味があるんですけど、なぜそう描くんだろうとか、すごく根本的なことに興味が向かってしまって「絵をかく人って不思議だなー」といつも思います。絵を描く人の感覚を理解したいとも思うんですけど結局私にはそういう感覚がないんだろうと感じる。何か決して手に入らないものに手を伸ばす感じで、どこがわからないというのもわからなくて…。一応私なりにデッサンだけは少しやったり「絵をかく目」を体験してみたりするんですけど、結局分からない(笑)。ただ作るという点では一緒だと思います。私には、そもそもそういう習慣もないからいままで絵で作品を作ろうと思ったりしたことはないです。<br />
K　僕は高校の頃から美術系の高校に通っていたんで、逆に普通の人というか、そっちの気持ちがわからないですね…小さい頃から漫画を描いたり、あと好きな漫画を真似て描いてみたりしたのを友人に見せて、褒められる。絵はあって当たり前でした。<br />
M　絵描きの方にこういうこと言うのも失礼なんですが、ほんと、絵、上手ですよね（興梠さんのポートフォリオを見ながら）。<br />
（一同笑）</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;お互いの魅力をお聞きしてもよろしいですか？</strong><br />
M　先ほど仰っていた「アカデミックに絵を描いている、もしくはそうしようとしている」というのがとても印象的でした。絵だけ見ているととてもポップで「今」っぽい。自由に遊びながら描いているように見えるのに、絵画のセオリーをきちんと踏まえていて、と。そのギャップに驚き、でもとても興味深かったです。<br />
K　やわらかくて透明感のある作品だなーと思っていたんです。今日初めてお会いして、ご本人も作品とそっくりな方だなと思いました。あまり初めて会った気がしなくて…作者と作品からここまで同じイメージを感じるのはある意味珍しいんじゃないかなって(笑)<br />
<strong>&#8212;&#8211;それぞれ写真、絵とはご自身にとってなんですか？</strong><br />
M　私にとって写真とは行為であり思考そのものだと思っています。身体を動かし、カメラの重さを感じ、被写体となるものを見つけ、撮ること。私は思いもよらずですが、写真をこうして続けていることで、きっと何らかの思考パターンをそこから得ているように思うんです。<br />
そして、写真は「問い」だとも思います。決して答えを与えてくれない、永遠の問いを問いかけるもの。ナゾナゾのように、考えるきっかけとなる問いだけを発し続ける装置のようなもの。だから私は写真を撮り続け、それによって考え続けていると思うのです。<br />
K　僕も同じような感じですね。描くことを止めることは出来ないです。生活に組み込まれてしまったというか、衝動というか…そういうものです。<br />
<strong>&#8212;&#8211;最後に、今後の活動目標などを教えて下さい。</strong><br />
M　11月に個展をプンクトゥム(※3)でやるので、新作の製作をがんばらないとな、と。<br />
K　今回初めて50号という大きさを描いたのですが、次は80号ぐらいにまでチャレンジしてみたいですね。<br />
<strong>&#8212;&#8211;お二人とも活躍が楽しみです。今後CASHIとしても様々な方面でお二人をバックアップできたらと思います。今日はどうもありがとうございました。</strong></p>
<p>聞き手・文章：松島英理香</p>
<p>※1　4×5インチ判の大判カメラ。「シノゴ」と言うことが多い。大判の中で最も多く使用されるフォーマット。カメラやレンズ、フィルムなど、機材も豊富。<br />
※2　2007年に新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロンにて開催された村上友重展「水、満ちる -the series of water-」のこと<br />
※3　PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo（ プンクトゥム・フォトグラフィックス・トウキョウ）。京橋にあるギャラリー。代表は寺本一生氏。 <a href="http://punctum.jp">http://punctum.jp</a></p>
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		<title>Artist Interview &#8211; 帆苅祥太郎 「Behind the Sun」</title>
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		<pubDate>Fri, 11 Jul 2008 06:16:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>shima</dc:creator>
				<category><![CDATA[Archives]]></category>
		<category><![CDATA[Interview]]></category>
		<category><![CDATA[Shotaro HOKARI]]></category>

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		<description><![CDATA[(*Sorry, This article is described in Japanese.) 帆苅祥太郎 Shotaro Hokari 1984年 東京生まれ 東京在住 大学にて彫刻を修学、今年4月には現代美術のアー [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_00.jpg" alt="intvhokari_00.jpg" width="400" height="280" /></p>
<p><em>(*Sorry, This article is described in Japanese.)</em></p>
<p><strong>帆苅祥太郎  Shotaro Hokari</strong><br />
1984年 東京生まれ<br />
東京在住<br />
大学にて彫刻を修学、今年4月には現代美術のアートフェアである「101TOKYO Contemporary Art Fair 2008」にて招待作家として会場エントランス部分に新作立体作品「karma」を展示し、多くの注目を集めその存在を知られることとなった。主なグループ展に「Daugh」(GalleryLUDECO/2005)、「slough-room」(北仲WHITE Polonium/2006)等がある。今回が初の個展。</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;いつ頃から彫刻をはじめたのでしょうか？</strong><br />
芸術系の高校に通ってたので高校生の頃から、ということになりますね。この個展で展示している中だと一番初期の作品は「Untitled」(画像1)ですね。高校を卒業し、大学に入ったあたりで制作しはじめた作品です。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_01.jpg" alt="intvhokari_01.jpg" /><br />
(画像1)「Untitled」2005 FRP アクリル H44xW26xD85cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;初期というのが信じられないぐらい完成されてるのが驚きですね。</strong><br />
この作品はコンセプトが１つはっきりしていて、「距離感」を作りたかったんです。動物のしゃべらないからこそある存在感、訴えかけてくるもの。そしてそこにいる人間との距離感を表現したかったんですよね。保健所に行って処分される予定の犬を見せてもらったりもしました。<br />
<strong>&#8212;&#8211;モチーフが犬という点では「Karma」(画像2)も同じですね。</strong><br />
「Untitled」が完成してから約1年後、この作品をみたコレクターから依頼があり制作したのが「Karma」です。「Untitled」はまったく特定のモデルはいないのですが、逆に「Karma」のモデルはそのコレクターの愛犬。制作工程も結構違いましたね。この作品は101アートフェア(※1)で展示しました。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_02.jpg" alt="intvhokari_02.jpg" /><br />
(画像2)「Karma」2008 FRP アクリル H110xW210xD50cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;それとは対照的に小さい「twins」(画像3)ですが、鳥というよりなんだか色々な形に見えますね。</strong><br />
私が驚いたのは心臓みたいだと言われた事ですね。一度だけ睾丸、男性器の様だとも言われました。実は実際制作していたとき、そういう意識もして作ってたんですよ。でも人に見せてみたら全然その事は言われなかった。だから似てると言われた時そういう意味ですごく驚きました(笑)。<br />
<strong>&#8212;&#8211;思っても口に出しづらかったというのもあるかもしれませんね(笑)。</strong><br />
結局性器も臓器なので。外に露出している臓器というか。性器というのを除いたとしても有機的な感覚はほかの作品にも結構共通しているかもしれません。<br />
<strong>&#8212;&#8211;そうですね。帆苅さんの作品を見て、一番聞かれるのは素材です。FRP(※2)で作ったという印象を受けない方が多いみたいで…</strong><br />
FRPという素材感はできるだけ出さないようにはしています。石や木とは逆にFRPは化学的な素材で形は元から無いものだから、素材の力としては弱い気がするんです。無機質というか…。それをいかに有機的にみせるかというのは彫刻を始めたころからのテーマの一つです。そういった意味だと「twins」は成功しているかもしれません。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_03.jpg" alt="ntvhokari_03.jpg" /><br />
(画像3)「twins」2008 FRP アクリル H22.5xW11xD9.5cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;今回の新作「Untitled」(画像4)の素材はwax(※03)ですがそこには何か意図があるんですか？</strong><br />
つねづねFRPは素材として軽い、安い、形も決めやすい、様々な作家が素材として取り入れてきた扱いやすい素材だと思ってるんですが、作る過程で出てくる有害物質というか…正直作るととても体調が悪くなるんですよね(笑)。そういう現状から抜け出したいというかなり即物的な感情からほかの素材を探ってたんです。waxは過去にも小さいものを作る時とか、あと「Appearance」(画像5)を作る時に一部補助的に使ってたんですが、なかなか「作品」のメイン素材としては使用していなかった。waxは熱が上がると溶けて、下がると固まる。当り前のことですが使ってみてなんだかこの有機的な感じが好きになりました。<br />
<strong>&#8212;&#8211;確かに蝋は基本的に自然界で生成される素材ですからね。</strong><br />
あと技術的な面でいうと、今回の「Untitled」を作るに当たってwaxにFRPで使う「タルク」という粉を混ぜて、多少粘土状にして使いました。<br />
これが結構大きくて自分が本当に望んでいた素材に結構近くなった感じがしましたね。このお陰げで今までの「型取り」ではなく、直接素材を盛って成形しながら直感的に制作できました。型取り方法と大きく違うのは、木から枝が生えていくというか、ある形からさらにどんどんと増殖してく感じですね。詳しくないんですが、この方法は仏像の乾漆像(※04)の制作方法に近いのかもしれません。<br />
<strong>&#8212;&#8211;あとどこか、この作品からはホラーというかおどろおどろしい感じを受けますね。これはご自身がモデルなんですよね？</strong><br />
そうですね。ちょうどこの新作をつくる時期はかなり鬱々としていて、それが作品にとても現れたような気がします。とくに人体というのもあって、その時の自分の分身、またはクリーチャーに近いかもしれません。いつも意図してやってるわけじゃないんですが、結局制作時の精神状態は作品に出てしまうんですよね。<br />
<strong>&#8212;&#8211;それが見る人にそれはものすごく伝わってると思います</strong><br />
「リアル」という言葉がありますが、写実的に表現すれば本当にリアルなのかな？という疑問が自分の中にありますね。結局人が人らしくみえる形は頭の中のイメージでしかなくって、自分の中の「リアル」を追及すべきなんだと思ってます。この作品の頭部なんかほぼ頭蓋骨に近い形なんですよね…<br />
<strong>&#8212;&#8211;あと気になったのは台座ですね。台座の素材感の違いは結構評判です。チープさとエッジの鋭さというか</strong><br />
ひとつあるのは、ギャラリーや美術館という作品を見ることが前提の空間に、何かを置いてあったらなんでも作品になってしまうのか、と。そういうことに対しての疑問というかジレンマがもとでホワイトキューブと、木のままの中途半端な台座、白い台座。そういった要素を絡めてみたかったんです。<br />
でも自分の中でまだ整理しきれてないんです。自分にとってはまだ作品としてはまったく完結していない。寧ろ次への布石という気持ちが強いですね。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_04.jpg" alt="intvhokari_04.jpg" /><br />
(画像4)「Untitled」2008 ミクストメディア H148xW68xD75cm<br />
<img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_05.jpg" alt="intvhokari_05.jpg" /><br />
(画像5)「Appearance」2006 FRP Wax 鉄 H160xW45xD45cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;帆苅さんが提示されたこの展覧会のひとつテーマ「闇からの変容」というのがだんだんつながってきますね。あと展覧会のタイトル「Behind the Sun」に関しても教えていただけますか。</strong><br />
そもそも「Behind the Sun」というのは実は日食をイメージして名付けたんです。タイトルの記号化という意味で制作した「黒い太陽」(画像6)もやはりモチーフは日食です。古くから「天変地異」というような不安的な象徴に使われてきた日食という言葉ですが自分は眩しい世界から一度真っ暗闇になる。その後また光が見えてくるという課程に逆に発展的というか、「今」の象徴という意味でこの言葉を受け止めています。そういう意味の「日食」であり「黒い太陽」なんです。ちなみに「黒い太陽」は素材は新作の「Untitled」と同じWAXで作っています。<br />
<strong>&#8212;&#8211;私は最初から「黒い太陽」はFRPかwaxで作ると聞いていたので違和感はないんですが、初めて見られる方は素材はwaxなんですって言うと驚かれます。絵画か木パネルに着色したものに見えるみたいで…</strong><br />
そうですね。waxを溶かして流し込みで制作しているのですが、型の温度やwaxの温度によって気泡などの現れ方も全然変わってきますので、ぱっと見と違い、かなり有機的な作品なんじゃないかと思います。</p>
<p><img src="http://cashi.jp/i/arc/intvhokari/intvhokari_06.jpg" alt="intvhokari_06.jpg" /><br />
(画像5)「黒い太陽」2008 Wax H82xW82xD2.4cm</p>
<p><strong>&#8212;&#8211;最後に一言お願いいたします。</strong><br />
初めての個展なんですが、まだ個展をやって自分にどうこう変化があったというのは感じ取れないですね(笑)。後1,2か月するとじわじわ何かあるかもしれません。あとこの個展のために作った新作、そのために選んだWAXとの出会いは実感としてとても楽しかったです。<br />
それから1年前ぐらいから制作は神奈川の橋本の方にあるクンストハウスという17.8年続いてる共同アトリエでやってるのですが、今度その地域のアトリエが集まってオープンアトリエをやるんです。自分も参加する予定なのでよろしければいらしてください。<br />
<strong>&#8212;&#8211;その時はCASHIでも掲載させていただきます。今日はありがとうございました。今後も期待しています。</strong><br />
ありがとうございました。</p>
<p>聞き手・文章：松島英理香</p>
<p>※1　秋葉原で行われたアートフェア 101 TOKYO Contemporary Art Fair 2008に招待作家としてエントランス部分に展示<br />
※2　FRPとは、Fiber Reinforced Plasticsの略で、Fiber＝繊維、Reinforced＝強化された、Plastics＝プラスチックのこと。繊維と樹脂を用いてプラスチックを補強することによって強度を著しく向上したもの。宇宙・航空産業をはじめバイク、自動車、鉄道、建設産業、医療分野等さまざまな分野で用いられている。(Wikipediaより)<br />
※03　蝋のこと<br />
※04　東洋における彫像制作の技法の1つで、麻布を漆で張り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたものを盛り上げて像を形づくる方法。</p>
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