梅沢和木「大地と水と無主物コア」
梅沢和木 「果て死ない魔方陣」unique piece H1455xW1120mm (F80) 2012 パネルに画像を出力した光沢紙、アクリル
梅沢和木「大地と水と無主物コア」
2012年3月2日(金) – 3月31日(土) 4/21(土)まで会期延長致します
出展作家:梅沢和木
レセプションパーティー : 2012年3月2日(金) 18:00-20:00
この度CASHIでは3月2日(金)から3/31(土)まで、梅沢和木個展「大地と水と無主物コア」を開催いたします。
梅沢和木は、インターネット上に拡散したあらゆる画像やデータを素材としてブリコラージュ的作品を制作する若手作家です。
輝度の高い白の背景の上には、膨大な数のキャラクター/モチーフが埋め込まれ、統一されたRGBの色彩のなかではもはや、その原型を辿ることは困難です。しかし、そこに埋め込まれたデータの破片、欠片は平均化され、彼の手によって再構成されることで新たな展開を見せます。
CASHIでは二度目と成ります今回の梅沢和木個展では、新作「魔法陣シリーズ」を発表致します。今回の「魔法陣シリーズ」では、作品を構成する欠片はより小さくなり、デコラティブで濃厚且つ密度の高い画面を構成しています。
また、キャラクター/モチーフが白い空に突如現れたかのような構図は、東京電力の賠償問題で話題と成った聞き慣れぬ法律用語「無主物」より着想を得ており、ネットと現実、匿名と実名、デジタルとアナログといったテーマに改めて挑んでいます。
彼によって解体されたデータの破片は、以前までその多くが「キャラクターのような形」に再構成されていました。
しかし今回は「魔法陣」というモチーフのため、文様や記号などのパーツが散在し、いたるところで彼らと目が合います。それは以前の作品より不安さを、同時に何かを呼びおこすような予感も感じさせる構成だと言えるでしょう。
彼らデータの破片は、わたしたちの未来への希望/あるいは欲望でしょうか。
梅沢和木個展「大地と水と無主物コア」、3月2日初日のレセプションパーティーには作家も来廊致します。
とどまるところを知らない彼の創造性を発揮した新作を、是非ご高覧、ご紹介賜りたく、ここにご案内申し上げます。