杉浦慶太 「Inkjet」
“なんにもないところへ導くもの #32” 杉浦慶太 2009 ピグメントプリント
「Inkjet」 杉浦慶太
2010年3月5日(金)-4月4日(日)※最終日4/4は通常通り開廊
オープニングレセプション : 2010年3月5日(金)18:00-20:00
クロージングパーティー: 2010年4月3日(土) 20:00-22:00(※作家不在)
協賛:(株)カシマ
初冬の候、皆様益々ご繁栄のことと存じます。この度CASHIでは、2回目となります杉浦慶太の個展「Inkjet」を開催いたします。
GEISAI MUSEUM#2でビクター・ピンチュック賞、続いてGEISAI#11で銅賞を受賞した杉浦慶太は、国内外で精力的に活動を続ける新進気鋭の若手写真家です。
彼のマット紙に印刷されたシャープで繊細な風景は、光沢のCプリントには出せない独特の黒味を特徴としており、一見絵画のようにも見えるそのなめらかで美しいタッチは見るものを魅了して止みません。
しかし、杉浦の作品の魅力はその漆黒の闇だけではありません。
昨年秋のグループ展「ニエプスの箱・右」では、目を凝らさないと見えないような真っ白い雲の写真を発表するなど、自身の魅力である黒とは真逆の、ある種偏執的とも言える表現に挑戦してきました。
今展では、昨年ANA MEETSARTSで発表しました、空を撮した「なんにもないところへ導くもの」と題されたシリーズに未発表の新作を加え、更なる杉浦慶太の可能性を提示致します。
初日3月5日のオープニングレセプションには作家も在廊致します。是非ご高覧頂きたく、ここにご案内申し上げます。