「sandbox」
上: 國分莉佐子《Summer view》2024 キャンバスに油彩、アクリル
下: 齋藤鷹 個展「ロストハウス」インスタレーションビュー 2023 Photo by Marie ONO
「sandbox」
2024年9月6日(金) – 9月28日(土)
出展作家:國分莉佐子、齋藤鷹
この度、CASHIでは、2024年9月6日(金)から9月28日(土)まで、國分莉佐子と齋藤鷹による二人展「sandbox」を開催いたします。
「sandbox」とは、直訳すると「砂場」を意味する言葉で、IT業界における同語では、新しい機能やプログラムを自由に検証できる隔離された開発・テスト環境を指します。また、ゲーム業界では、サンドボックスゲーム(sandbox game)というジャンルがあり、プレイヤーに明確な達成目標やストーリーを用意せず、提供された世界観の中で自由に行動するタイプのゲームを指します。今回の二人展は、夏休みの自由研究を発表するように、習作などを気負わず発表する場にしてほしいという意図から、「sandbox」と題しました。
國分は、1999年東京生まれの作家で、ノスタルジックな日常風景や、幼少時代より慣れ親しんでいるゲームのイメージなどを抽象的な形に切り取り、歪め、鮮やかな色彩で描き出す作家です。24年に開催した初個展「可視光線のコンポジション」(Extra Small、 東京)では、映像作品の制作にも挑戦しました。
齋藤は、2001年山形生まれの作家で、植物や昆虫、動物などの自然のモチーフを描くことを得意とし、無垢な豊かさが溢れる画面が特徴の作家です。23年に開催した初個展「ロストハウス」(AVA / 旧Hello Bee、 東京)では、有機的且つ独特な色遣いや表情が評価され、SNSを中心に人気を博し、今後の活躍が期待されています。
國分は、リサーチのために訪れた沖縄で採取したシーグラスや貝の支持体に、自身初となるドローイングに挑戦します。齋藤は今回が初めてのグループ展参加となり、自身で用意した変形の支持体に挑みます。
二人の作家が自由に表現した作品群を、是非ご高覧ください。